【2025年版】11月の時候の挨拶一覧|上旬・中旬・下旬の使い分けと文例(ビジネス/カジュアル/弔事)

11月(霜月)は、紅葉が深まり、立冬・小雪を迎える月です。
本ページでは、上旬・中旬・下旬の使い分けを軸に、ビジネス向け/カジュアルの書き出し、お礼・お詫び・弔事、そして結びの言葉まで、すぐに使える文例を一覧でご紹介します。
旧来の「〜の候/〜のみぎり」のフォーマル表現と、読みやすい口語表現の両方を揃えています。 11月の季語・行事まずは一覧上旬(1〜10日)中旬(11〜20日)下旬(21〜30日)用途別(ビジネス・カジュアルほか)結びの言葉表記のコツ

11月の季語・行事の目安

※2025年のケースです。

季節の節目

  • 立冬:11月7日ごろ(暦の上で冬の始まり)
  • 小雪:11月22日ごろ(わずかな雪が降り始める頃)

行事・話題

  • 文化の日:11月3日
  • 七五三:11月15日
  • 勤労感謝の日:11月23日(振替休日の場合あり)
  • 紅葉・木枯らし・初霜・冬支度

まずは「使える語」の一覧(フォーマル/口語)

フォーマル(〜の候/〜のみぎり)

  • 晩秋の候(主に上旬〜中旬)
  • 深秋の候(上旬〜中旬)
  • 菊花の候(上旬〜中旬)
  • 向寒の候(中旬〜下旬)
  • 立冬の候(立冬以降)
  • 霜月の候(11月全般)
  • 初霜の候(中旬〜下旬)
  • 小雪の候(小雪以降)

口語(読みやすい書き出し)

  • 紅葉が見頃を迎えました。
  • 朝晩の冷え込みが増してまいりました。
  • 木枯らしが身にしみる季節になりました。
  • 冬支度の話題が多くなってまいりました。
  • 暦のうえでは冬となりました。
  • 初霜の便りが届くころとなりました。

上旬(1〜10日)に使いやすい書き出し

フォーマル

  • 晩秋の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
  • 深秋のみぎり、皆さまにはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
  • 菊花の候、平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
  • 霜月の候、貴社ますますご繁栄のこととお喜び申し上げます。

口語

  • 紅葉が深まり、街並みが彩りに満ちてまいりました。
  • 朝晩は上着が欠かせない肌寒さとなりました。
  • 秋晴れの心地よい日が続いております。
  • 文化の日を目前に、催しの多い季節となりました。

中旬(11〜20日)に使いやすい書き出し

フォーマル

  • 晩秋の候、貴社には日頃よりお力添えを賜り厚く御礼申し上げます。
  • 向寒のみぎり、皆さまのご健勝をお祈り申し上げます。
  • 立冬の候、平素は格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。
  • 初霜の候、時節柄どうぞご自愛のほどお願い申し上げます。

口語

  • 暦のうえでは冬を迎え、日ごとに冷え込みが増してまいりました。
  • 七五三の季節となり、街がにぎわいを見せています。
  • 夜の空気が澄み、星の美しい頃合いになりました。
  • 手袋が恋しく感じる朝が増えてまいりました。

下旬(21〜30日)に使いやすい書き出し

フォーマル

  • 小雪の候、貴社ますますご隆盛の段、お慶び申し上げます。
  • 向寒の候、日増しの寒さに向かう折、皆さまのご健勝をお祈りいたします。
  • 霜月の候、本年も残すところ一か月余りとなりました。
  • 初霜のみぎり、平素のご厚誼に心より御礼申し上げます。

口語

  • 吐く息が白くなる朝も増え、冬の足音が近づいてまいりました。
  • 年末の気配が少しずつ感じられる頃となりました。
  • 勤労感謝の日を過ぎ、慌ただしさが増してまいりました。
  • 暖かい飲み物がいっそう恋しい季節になりました。

用途別の文例

ビジネス(社外)

  • 晩秋の候、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
  • 向寒のみぎり、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
  • 立冬の候、引き続きのご愛顧に深く感謝申し上げます。
  • 紅葉の美しい季節となりました。日頃のご厚情に御礼申し上げます。

社内・取引先担当者あて(ややくだけた口調)

  • 朝晩の冷え込みが増してまいりました。お変わりなくお過ごしでしょうか。
  • 暦のうえでは冬となりました。引き続きよろしくお願いいたします。
  • 年末が近づいてまいりました。ご多忙の折とは存じますが、どうぞご自愛ください。

お礼

  • 晩秋の候、先日はご多忙のところお時間を賜り、誠にありがとうございました。
  • 紅葉の季節、温かいご高配にあずかり、心より御礼申し上げます。

お詫び

  • 向寒の候、このたびはご迷惑をおかけし誠に申し訳ございませんでした。
  • 立冬の候、不手際によりご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

弔事(お見舞い・お悔やみ周辺)

※時候の挨拶は簡素にし、相手への気遣いを優先します。

  • 朝夕冷え込む折、いかがお過ごしでしょうか。
  • 寒さに向かうこの頃、ご自愛のうえお過ごしください。

カジュアル(私信)

  • 木枯らしが身にしみる季節になりました。お元気ですか。
  • 紅葉が見頃ですね。温かい飲み物の美味しい季節になりました。

結びの言葉(そのまま使えます)

ビジネス向け

  • 時節柄、くれぐれもご自愛ください。
  • 今後とも変わらぬご高配を賜りますようお願い申し上げます。
  • 皆さまのご健勝とご発展をお祈り申し上げます。
  • 引き続きご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

カジュアル向け

  • 一段と冷えてまいりました。あたたかくお過ごしください。
  • 風邪など召されませんように。
  • また近況を聞かせてください。

表記のコツと注意点

  • 「候/みぎり」は使い分けで語調が変わります。 かたく整えるなら「〜の候」、やわらげるなら「〜のみぎり」でも自然です。
  • 季節語は使いどきに注意。 立冬以降は「初冬/向寒/立冬」、小雪以降は「小雪」を目安にします。迷ったら「向寒」「霜月」は11月全般で無難です。
  • 重ね言葉に気をつけます。 「お身体ご自愛ください」は重複になりやすいので「くれぐれもご自愛ください」がすっきりします。
  • 数字表記。 縦書きは漢数字、横書きは算用数字が読みやすい傾向です。

※地域の気温差や相手のご事情によっては、より中立な表現(「朝晩の冷え込みが増してまいりました」など)を選ぶと安心です。

11月は「晩秋」から「初冬」へ移ろう時期です。
書き出しは季節感を一言そえる程度に抑え、本文の要件を明快にすると読みやすくなります。

※手紙の本文づくりや宛名の手書き清書についてもご相談いただけます。

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