代筆の書き方まとめ|内と代の使い分け・例文つき【ビジネス/家庭対応】
代筆の書き方・マナー・内と代の使い分け
代筆は、ビジネスでも家庭でも自然に使われている実務のひとつです。
内と代を使い分けられると、差出人の立場が伝わりやすくなり、相手にも丁寧な印象になります。
このページでは、内と代の基本、使い分けの判断基準、場面別の例文をまとめました。
てがロボでは、原稿テキストをそのまま貼り付けてご入稿いただけます。内と代の使い分けも、目的に合わせて一緒に整えます。
目次
代筆と内・代の位置づけ
代筆は、本人に代わって文章を書くことです。代筆自体はマナー違反ではなく、むしろ実務では積極的に活用されています。
そのうえで、内や代を使い分けられると、誰の名義で、どの立場から出しているかが明確になり、受け取り手にも丁寧な印象を与えることが可能です。
ポイントは、文章の主体が誰かをはっきりさせること、差出人名義と本文の一人称や語り口を揃えるのが基本です。
内と代の違い
内とは
内は、本人と同じ組織や家の内側にいる者が書いていることを示す補助表示として使われます。
家庭なら、夫宛の礼状を妻が代筆するような場面。ビジネスなら、部署の担当として送るニュアンスで使われることがあります。
山田 太郎 内
株式会社サンプル 営業部 内
山田 太郎 内 花子
代とは
代は、名義人に代わって差し出していることを明示する表示です。
代表者や部長など、役職者名義で出す必要があるが、実務として別の人が作成・差出する場面でよく使われます。
代表取締役 山田 太郎 代
営業部長 田中 健一 代 佐藤
使い分けの判断基準
1) 名義が誰かで決める
- 担当者名義で出すなら、内を使うか、内を付けずに担当者として完結させる
- 役職者名義で出すなら、代を使う
2) 相手に伝えたい立場で決める
- 担当としての連絡窓口を明確にしたいなら内が相性良い
- 代表名義の体裁を整えて丁寧に見せたいなら代が相性良い
3) 本文の一人称を揃える
- 内を付ける場合は、文面の主体を担当者や家族として自然に整える
- 代を付ける場合は、文面の主体を名義人として整える
書き方の型:どこに、どう書く
内の書き方
- 差出人名の右下または末尾に内を添える
- 連名や補足が必要なら、内の後に代筆者名を続ける(家庭でよくある形)
- 名義人の氏名より少し小さめに書くとバランスが取りやすい
代の書き方
- 名義人の役職・氏名の後ろに代を置く
- 代筆者名まで出す場合は、代の後に代筆者名を続ける
- 役職者名義の体裁を守るため、本文の一人称は名義人に揃える
てがロボでは、文章からそのままご入稿可能です
内と代のどちらが自然か迷う場合でも大丈夫です。
目的と差出人名義を伺い、文面と表記の整え方をご提案します。
原稿テキスト、宛名リスト、通数だけでも相談できます。
ビジネス例文:内・代で書く
例文は、社名・氏名・連絡先を差し替えれば、そのまま原稿として使えます。
代を使う例文は名義人の言葉として、内を使う例文は担当者の立場として書いております。
例文1:担当者として送る(内) 取引先へのお礼
〇〇株式会社 〇〇様
拝啓 平素より大変お世話になっております。株式会社サンプルの山田でございます。
先日はお忙しい中お時間を頂戴し、誠にありがとうございました。
いただいたご意見を踏まえ、早速社内で確認のうえ対応を進めてまいります。
取り急ぎ、お礼まで申し上げます。
敬具
株式会社サンプル
営業部 内
山田 太郎
例文2:担当変更の案内(内) 今後の窓口を明確にする
〇〇株式会社 〇〇様
拝啓 平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたび担当者変更に伴い、今後の窓口を山田が務めさせていただくことになりました。
ご不明点やご相談がございましたら、下記までお気軽にご連絡ください。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
株式会社サンプル
営業部 内
山田 太郎
例文3:代表名義の挨拶(代) 年末のご挨拶
〇〇株式会社 〇〇様
拝啓 年の瀬を迎え、何かとご多忙のことと存じます。
平素より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
本年も多大なるご支援を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。
来年も変わらぬお付き合いを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
株式会社サンプル
代表取締役 山田 太郎 代
例文4:役職者名義で謝意を伝える(代) 打ち合わせのお礼
〇〇株式会社 〇〇様
拝啓 平素より大変お世話になっております。
先日はご多忙の中、貴重なお時間を賜り誠にありがとうございました。
いただいたご要望を踏まえ、より良い形でご提案できるよう準備を進めてまいります。
まずは略儀ながら書中にて御礼申し上げます。
敬具
株式会社サンプル
営業部長 田中 健一 代 佐藤
ビジネスでは、担当者として出すなら内、役職者名義で出すなら代、という形が最も運用しやすいです。
家庭の例文:内・代で書く
家庭の手紙でも、内と代はよく使われます。
例文1:夫宛のお礼を妻が代筆(内) お歳暮のお礼
〇〇様
拝啓 師走の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
このたびは結構なお歳暮の品を頂戴し、誠にありがとうございました。
いつもお心にかけていただき、心より御礼申し上げます。
取り急ぎ、御礼まで申し上げます。
敬具
山田 太郎 内
例文2:内の後に代筆者名を添える(内) 相手が妻とも面識がある場合
〇〇様
拝啓 このたびは温かいお心遣いを頂戴し、誠にありがとうございました。
家族一同、ありがたく頂戴いたしました。
夫も大変喜んでおります。まずは取り急ぎ御礼まで申し上げます。
敬具
山田 太郎 内 花子
例文3:本人名義の体裁で整える(代) 親族への欠席連絡
〇〇様
拝啓 平素より何かとお心にかけていただき、ありがとうございます。
このたびはお招きいただきましたのに、都合により伺えず申し訳ございません。
ささやかではございますが、別便にて心ばかりの品をお送りいたしました。お納めください。
取り急ぎ、ご挨拶申し上げます。
敬具
山田 太郎 代
例文4:父名義の礼状を家族が整える(代) 香典返しのお礼
〇〇様
拝啓 このたびはご丁重なるご弔意を賜り、誠にありがとうございました。
おかげさまで滞りなく四十九日の法要を相営むことができました。
つきましては心ばかりの品をお送りいたしましたので、お納めくださいますようお願い申し上げます。
略儀ながら書中にて御礼申し上げます。
敬具
山田 太郎 代
家庭では内が自然に収まる場面が多い一方、体裁を整えたい場合は代で整理するケースもあります。
よくある質問
- 内と代は必ず書くべきですか
- 必須ではありません。ただ、差出人の立場を整理したいときに便利です。担当者として出すなら内、役職者名義で出すなら代、という使い分けが運用しやすいです。
- 内を付けたら本文は妻の目線にすべきですか
- 基本は、差出人欄で示した立場と、本文の主体が揃っていれば問題ありません。家庭では妻が整えるケースが多いため、内に合わせて自然に読める文面にするのがおすすめです。
- 代の後ろに代筆者名まで書くべきですか
- ケースによります。社内ルールや相手先との慣習に合わせるのが実務的ですが、迷う場合は代だけで止める形でも体裁は整います。
てがロボでは、内・代を使った文章の代筆もまとめて依頼できます
文章の作成から、封筒宛名・便箋本文の代筆まで対応しています。
まずは用途と通数だけでも、お気軽にご相談ください。
原稿テキストがある場合は、そのまま貼り付けてご入稿いただけます。

