【2025年版】12月の時候の挨拶一覧|上旬・中旬・下旬の使い分けと文例(ビジネス/カジュアル/弔事)
12月(師走)は、歳末のあわただしさとともに冬が深まる月です。
本ページでは、上旬・中旬・下旬の使い分けを軸に、ビジネス向け/カジュアルの書き出し、お礼・お詫び・弔事、そして結びの言葉まで、すぐに使える文例を一覧でご紹介します。
旧来の「〜の候/〜のみぎり」のフォーマル表現と、読みやすい口語表現の両方を揃えています。 12月の季語・行事まずは一覧上旬(1〜10日)中旬(11〜20日)下旬(21〜31日)用途別(ビジネス・カジュアルほか)結びの言葉表記のコツ
12月の季語・行事の目安
※2025年のケースです。
季節の節目
- 大雪:12月7日ごろ(本格的な降雪の始まり)
- 冬至:12月21日ごろ(昼が最も短い日)
行事・話題
- ボーナス・忘年会・納会(歳末の恒例行事)
- クリスマス:12月25日
- 年末年始休業・仕事納め(各社スケジュール要確認)
- 寒波・初雪・初氷・年末のご挨拶・年越し準備
まずは「使える語」の一覧(フォーマル/口語)
フォーマル(〜の候/〜のみぎり)
- 歳末の候(12月全般・最も無難)
- 師走の候(12月全般)
- 初冬の候(上旬〜中旬)
- 寒冷の候(中旬〜下旬)
- 大雪の候(大雪以降〜)
- 冬至の候(冬至前後)
- 厳寒の候(下旬〜年明け・寒波時に)
口語(読みやすい書き出し)
- 今年も残りわずかとなりました。
- ぐっと冷え込みが増してまいりました。
- 本格的な冬の到来を感じる頃となりました。
- 年末のご多用のところ恐れ入ります。
- 街のイルミネーションが華やぐ季節になりました。
- 休業日程のご案内を差し上げます。
上旬(1〜10日)に使いやすい書き出し
フォーマル
- 初冬の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
- 師走のみぎり、皆さまにはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
- 歳末の候、平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
- 寒冷の候、時節柄どうぞご自愛のほどお願い申し上げます。
口語
- 木枯らしの便りに、冬の訪れを感じる頃となりました。
- 朝晩は手袋が欲しくなる冷え込みです。お変わりありませんか。
- 今年の締めくくりに向け、進行の確認をさせてください。
- 年末のご挨拶には少し早いですが、近況の共有です。
中旬(11〜20日)に使いやすい書き出し
フォーマル
- 大雪の候、平素より格別のご厚情に深謝申し上げます。
- 歳末のみぎり、皆さまのご健勝とご発展をお祈り申し上げます。
- 寒冷の候、年内業務の最終確認につきご連絡申し上げます。
- 師走の候、引き続き変わらぬご高配を賜りますようお願い申し上げます。
口語
- 冷たい北風に冬の厳しさを感じるようになりました。
- 年末の予定が立ち上がる時期ですね。以下日程のご相談です。
- 体調を崩しやすい時期です。どうぞご自愛ください。
- 冬至を前に、日暮れが一段と早くなりました。
下旬(21〜31日)に使いやすい書き出し
フォーマル
- 冬至の候、本年中のご厚情に厚く御礼申し上げます。
- 歳末の候、年末ご多用の折恐れ入りますが、下記ご確認をお願い申し上げます。
- 厳寒の候、新年も変わらぬご愛顧のほどお願い申し上げます。
- 師走の候、まずは書中にて年末のご挨拶を申し上げます。
口語
- 今年も残りわずかとなりました。日頃のご支援に心より感謝申し上げます。
- 年末年始の休業日について、下記の通りご案内いたします。
- 寒さが厳しくなってまいりました。どうぞ良いお年をお迎えください。
- 最終確認のため、恐れ入りますがご返信をお願いいたします。
用途別の文例
ビジネス(社外)
- 歳末の候、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
- 師走のみぎり、来年も変わらぬお引き立てのほどお願い申し上げます。
- 寒冷の候、年内納品の件につき下記ご確認をお願いいたします。
- 本年中のご厚情に深く感謝申し上げます。来る年のご多幸をお祈りいたします。
社内・取引先担当者あて(ややくだけた口調)
- 年末のお忙しい時期かと存じます。短く要点のみ共有します。
- 休業前に一度だけ進行の擦り合わせをさせてください。
- 今年もたいへんお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。
お礼
- 歳末の候、今年一年のご高配に心より御礼申し上げます。
- 師走の折、温かいご支援に深く感謝申し上げます。
お詫び
- 歳末の多忙によりご不便をおかけし誠に申し訳ございません。
- 寒冷の候、対応遅延の件につき深くお詫び申し上げます。代替案は下記の通りです。
弔事(お見舞い・お悔やみ周辺)
※時候の挨拶は簡素にし、相手への気遣いを優先します。
- 寒さ厳しき折、どうかご自愛のうえお過ごしください。
- 年の瀬のご多用の中、心労いかばかりかと拝察いたします。
カジュアル(私信)
- ぐっと冷え込みましたね。温かくしてお過ごしください。
- 良いお年をお迎えください。また新年にお会いしましょう。
結びの言葉(そのまま使えます)
ビジネス向け
- 年末ご多用の折、くれぐれもご自愛ください。
- 来年も変わらぬご高配を賜りますようお願い申し上げます。
- 皆さまのご健勝とご発展をお祈り申し上げます。
- まずは略儀ながらメールにて年末のご挨拶まで。
カジュアル向け
- 体調に気をつけて、良い年末をお過ごしください。
- また新年に近況を聞かせてください。
- 今年もありがとう。来年もよろしく!
表記のコツと注意点
- 迷ったら「歳末の候」。 12月全般で無難に使えます。やわらげるなら「師走のみぎり」。
- 日付は太字で。 休業案内・締切・納品日は12/◯(◯)のように明記。
- 宗教色の強い表現は控えめに。 社外の初回挨拶では中立表現を選ぶと安全。
- 重ね言葉に注意。 「お身体ご自愛ください」は冗長になりやすく、「くれぐれもご自愛ください」で簡潔に。
- 数字表記。 縦書きは漢数字、横書きは算用数字が読みやすい傾向です。
※地域差により寒さの感じ方が異なります。迷ったときは「寒さが厳しくなってまいりました」「年末のご多用の折」などの中立表現が安心です。
12月は一年の締めくくり。
書き出しは季節感を一言そえる程度に抑え、本文では要件・期日・休業日を明快に伝えると親切です。
※手紙本文の作成や宛名の手書き清書(実筆×和紙)も承ります。最小1通〜、郵便料金込みの明快価格です。

